ないから作った、そういうお話。

kazutan
Dec 6, 2020

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これはベイズ塾 Advent Calendar 2020の6日目の記事です。
というわけで、久しぶりに記事をポストします。

塾内はアカデミア関係者が多いですが、私は少数派の企業勤めのデータサイエンティスト兼マネージャーをやってます。ベイズ塾には初期から参加してて、もう若いメンバーをあたたかく見守るポジションになってます。主にRや技術的なサポートをしたり、データサイエンティストのキャリアとかについて紹介とか説明とかしてたりしてます。

さて本題です。

このアドベントカレンダーは「ベイズ塾にいる人ってどんな人なの?」という問いに答えるような、そんなものを提供することが目的の一つになっていると(少なくとも私は)思うので、私のことを書こうとは思うのですが…どうも自己紹介というものが対面でも文面でも苦手です。
でも苦手だから避けてると先に進まないので、タイトルのようなテーマで少し自分語りをしてみようかと思った次第です。

お話その1: Webサイト
大学に入学すると情報系科目が受講できるようになったのですが、当時所属大学ではPCの台数や情報教室の施設などの都合で、実際にPCに触れる演習は抽選制となっていました。私はもちろん実際に触りたかったのでエントリーしましたが落選。友人が「今日はメール使ったぜ」とか「ホームページ作った」とか楽しそうに会話しているのを横目に座学でした。
さすがにこのままでは悔しい、ということで時間割の隙間や講義終了後に図書館内の情報教室に行き、本棚にあるPC系の書籍を読みながらメールやWebサイトを作っていきました。
やがて当時演習を受けていた友人の多くは更新しなくなりましたが、私はその後も自分なりに更新を続けていきました。
このあたりの経験が、今の自分に影響してきたなぁと最近では感じます。

お話その2: 院生の交流イベント
院生時代、とある冬のイベントで他の大学院メンバーと学会以外で交流する機会があったのですが、そのときにとある方から「院生だけで集まって気兼ねなく研究のことを議論できたら楽しいよね」と提案がありました。当時はSNSなどなく、地方の大学では他大学の同世代のメンバーと交流するというのがなかなかに難しく、ぜひやりたいと私も賛同しました。そして他のメンバーも賛同し、「学会前日に院生だけで集まって発表・議論する」会がスタートしました。
初回に主要メンバー的なボジションで参加し、その次からは数回幹事として発表したり会の調整をしたりしてました。この会は非常に刺激的であり、当時はSNSなどなかった時代なので貴重な交流の機会となりました。
やがて私は就職したので幹事を引き継いだのですが、今もその会は続いているみたいでやっぱり嬉しいです。

お話その3: Hijiyama.R
その2から一気に時間が進みますが、決して何も作らなかったわけではなく紹介しづらいだけです、はい。
Rに触れるようになり、なんか面白いなって思い始めてきた頃です。広島にもHiRoshima.Rがあったのですが、幹事の方が忙しくてしばらく開催されていませんでした。そこで「もう自分で立ち上げてしまおう」と考え、このベイズ塾のメンバーやRに興味がある近隣の人に声をかけて「Hijiyama.R」を開催しました。
やはり自分で開催するとかなりのモチベーションになり、半年に1回、いろんなネタを生み出しては公開していきました。ベイズ塾のメンバーも、このHijiyama.Rにとっておきのネタをぶつけてきたりして、非常に楽しかったです。

お話その4: tubeplayR
これは「あったらいいなぁ」という思いはあったけど、どうしたらいいかわからなかったんです。そんな中、突然アイデアが浮かんできて速攻で作りました。試行錯誤の流れは以下を参照してください:
RStudioでYouTubeを流してみる
ネタのインパクトが抜群だったで、ほぼ私の代名詞的になってますね。仕組みが分かればコードも短いし簡単そうに見えるのですが、当時これを作れる人はそんなにいなかったんじゃないかなぁ…。
なお、ここで秘めていた思いは、以下のスライドの最後の方にあります:
目指せyoutubeRの星

お話その5: Rをベースにした自動分析レポートシステム
データサイエンティストとして分析業務をこなすようになったのですが、「Rでレポーティングを自動化するようなの、作りたいなぁ」と考えてました。てことで、作ってきたのがこのあたりです:
- 週次KPIレポートをconfluenceへUpするためにやったこと
- R, Git, Droneを使ってconfluenceへのKPI予測レポートを自動化した話
社内でもこういうのは今までなかったので、そういう意味ではタイトルの通り「ないから作った」ですね、はい。

……とまあ、昔話からやや最近の話まで5つほど持ってきました。
昔ほどの勢いはないかもしれないけど、自分の根底的にはやっぱり何かを作っていたい気持ちがあります。なのでこれからも自分のニーズや興味に忠実に、いろいろ作っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。

Enjoy!

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